「納品のない受託開発」を語る会 から2年余

このブログを書き始めるきっかけになった、2013年の「納品のない受託開発」を語る会 から2年余り

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2年前の当時は、『終わりのない受託開発』とでも命名してもいいような、「要件定義が出来ないから、何の合意も約束もないまま、丸投げされた、名ばかりのアジャイル開発」にアサインされていました。それを1年ぐらいかけて乗り切ったあとは、Web案件を離れて未経験のWindowsタブレットで動作する地理情報フレームワークの開発をするという過去に比べてとても平和な案件の日々を1年ぐらい過ごしてました。

 

普段の生業は、客先へフルタイムで常駐して働く、フリーランスプログラマなので、「納品を目指して、納期を守る為に、時間単価計算」で働くのを日常としています。

 

自分はなぜ「納品のない受託開発」に切り替えないのか?

2015年の7月、Rubyビジネスフォーラム に参加してに「納品のない受託開発」の話をもう1度聞いて、あらためて、そう考え、「常駐の仕事にやりかたに馴染んでしまった」事が制約になっていると結論づけました。

それでその制約を乗り越えるにはどうすればいいかを考えていると、「納品のない受託開発」をやりたい理由も、常駐の仕事をやり続けている理由も、それは「安定したキャッシュフロー生む」という、自分の中ではどちらも同じ方向を向いていることに気がつきました。

 

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つまり、「納品のない受託開発」でも「常駐の仕事」も自分の中ではどっちでもやりたいことが出来る可能性があると気づき、「常駐の仕事」をやりながら「納品のない受託開発」の思想を取り入れ、ある程度割り切った仕事のすすめかたをして来ました。

 

私の仕事は、「納品を目指して、納期を守る為に、時間単価計算」で契約しています。

「納品」は区切りですが、その先にある「運用・サービス」をイメージしていますし、「ベストエフォート」で残業を押さえていますが、「納期」はだいたい守れています。「時間単価」での契約ですが、本当に売っているのは機能が提供する「価値」で、そこをお客様から評価してもらっていると思っています。

 

私はこれからも常駐型の仕事を続けていくと思いますが、少しづつでもいいので「時給で働く」ことから卒業して、「提供する価値」を評価される働き方にシフトしていって、契約も実態にそった形に切り替えていければいいですね。